大企業といえば、拠点が全国のみならず海外のあちこちにも存在していますよね。
その拠点の数だけ、転勤する先があるということであり、転勤確率が高まるということです。
基本的に大企業のいわゆる「総合職」として働く際には、転勤があること前提で入社する必要があります。
総合職は一般職などよりも給料や待遇が良い背景には、こういった前提を受け入れているということがあるんですね。
今回は総合職として働きたいが転勤は嫌だ、という人向けに解決策を提示していきます。
結論から言うと、転勤を避けるためには
転勤の前に交渉の余地がある企業かどうかを調べ、その企業を選択する
です。詳しく説明していきます。
大企業で転勤を断るための条件を整えよう
大企業で転勤を断るためには、そもそも「その企業で転勤を断ることができるかどうか」ということを確認しておく必要あります。
転勤の前に確認の場を設けてくれる企業もあれば、何の前触れもなく転勤の人事発令が出される企業もあります。
銀行や証券会社などは、後者のイメージが強いですよね。事実、一定期間の単位で転勤するのが原則な企業が多く、交渉の余地はほぼありません。
こういった企業に総合職と入社した以上、転勤が嫌で断る場合は転職をするしかないのが現実です。
ですので、企業に入社する際には自分の優先したい軸は何なのか、をしっかり考える必要があります。
大切な軸が「転勤がないこと」であれば、転勤を断ることができない企業には絶対に入社するべきではないです。
そこで行動を起こすべきは、情報収集ですよね。
ネット上でもある程度調べられるかもしれませんが、難しい場合も多いです。
企業のホームページで確認してみても、基本的には総合職なので「転勤の可能性があります」とか、「世界中で活躍していただくことになります」とかで転勤の可能性を示唆する文言ばかりです。
企業の中の情報が欲しくなりますが、直接その業界で働いている人に聞く方法が一番良いですね。
就活生であれば、先輩へ聞く方法もあればOB・OG訪問で聞く方法もあります。
中途採用の場合、様々な企業へのイメージがついている人が多いと思いますが、転勤に関する情報は転職サイトに登録し、転職をサポートしてくれる人を見つけ、その人から情報収集するやり方が一般的でしょう。
転勤がどうしても嫌な人は、「その企業で転勤を断ることができるかどうか」は何らかの方法で必ず確認してください。
大企業で転勤を断るデメリットを理解しよう
「転勤を断ることができる」企業であっても、転勤を断ることにはやはりデメリットがあります。
・自分の希望する部署や仕事内容が実現されにくくなる
・出世からは遠のく
当然ですが、転勤を許容する人と断る人とでは人事評価上、差が出てきてしまいます。
大企業だけでなく、どこの会社でも同じだと思いますが、役職ポストは数が限られています。全員が出世することはできないですよね。
そのため、仕事っぷりが同じくらいの2人がいたとして、そういう時は往々にして片方した出世できないシチュエーションが多いです。
となると、仕事っぷり以外に加味されるのは、転勤できるかどうかなどの要素になってくるわけです。
そんなのおかしい!と言う人もいるかもしれませんが、上記は理にかなった考え方です。
なぜならば、出世すればするほど、その人の社内での希少価値は高まってくるわけであり、その人が転勤を許容する人かしない人がいいか・・。
当然、転勤を許容する人の方が会社としては使いやすいですよね。
「別に出世なんてどうでも良い」、「自分にやりたい仕事はなく、なんでも良い」という人は、とにかくいかなる状況でも転勤を断り続ければ何の問題も無いです。
一方、転勤はしたくないが上記のようなデメリットの影響を受けたくない・・という人は、「転勤が少ない・ほとんど発生しない部署を希望する」ことが大切です。
リサーチは必要になってきますが、その部署で取引のあるお客様をリサーチすれば、おのずと「転勤が少ない・ほとんど発生しない部署を希望する」ことができるはずです。
または、企業の中でバックオフィス的な役割を担っている部署も、基本的には転勤の可能性は低くなります。
例えば、総務や財務、IT企画、法務・・。総合職が良いが、転勤は絶対嫌だし、かと言って断るのも嫌だ、という人はこういう部署を希望するのは全然アリですね。
転勤になりやすい人ってどんな人?
転勤になりやすい人の特徴として、絶対的な話ではないですが、会社を辞めにくい状況になっている人ということがあげられます。
例えば、会社の福利厚生を利用し、低い利率でマイホームを購入した人など。
会社の制度を利用してマイホームを購入しているので、なかなかその直後に会社を辞める、という行動は起こしにくいですよね。
また、独身の人もターゲットになりやすいです。
なぜならば、共働きが主流になりつつある今の世の中では、そのような家庭の社員を安易に転勤させることはモチベーションを下げるのみならず、配偶者を退職させることになったりと、家庭内の影響がかなり大きいからです。仮に、同じ社内結婚などの場合、どちらかが転勤になってもう一方が会社を辞めることになると、単純に会社の損失にしかなりませんよね。
そういう社員よりも、独身の社員の方が転勤させやすい、ということは明らかです。
(もちろん、独身であっても各々の事情があるでしょうし、その考え方が正解かと言われるとそうではないと思いますが。)
最後に、転勤が嫌な人は、「転勤を断ることができる企業」を選択することが大原則です。
もしも「転勤を断ることができない企業」に入社した場合は、転勤の辞令が出た時にその企業を退職する覚悟を持ってください。
次の転職先で転勤が無い総合職を選択すれば良いだけの話です。
なかなか今の会社を辞めれずに、転勤にストレスを抱えて仕事をしている人が多いというのが現実だと思いますが、そこまでしてその会社にこだわる必要は無いですよね。
入社前のリサーチが不足していたことを認識して、次に活かしましょう。そして、転勤に対してストレスを持たない生活を送るのが絶対に良いと思います。
今回はこのあたりで。
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