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SIerではどんな研修を受けることができるのか?元SIer社員が説明します

この記事の想定している読者は、

POINT

・新卒でSIerに入社する予定の人もしくはSIer志望の人で、どんな研修を受けるのか気にしている
・転職でSIerに入社する予定の人で、どんな研修を受けるのか気にしている
・入社後、決まった研修以外にどんな研修を受けることができるのか気にしている

こういった疑問を持っている人向けになります。

実際にSIerで働いていたので、ある程度参考になると思います。

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研修内容はSIerの規模によって変わってくる

基本的に研修というのは会社負担で企業が支払っているものになります。
なので、お金がある企業かつ人材教育のための予算をしっかり作っているかどうかによって、どのくらい研修を受けれるかどうかが決まってきます。
そしてお金があるかどうかは、おおよそ会社規模に比例してきます。
いわゆる大手企業からシステムを受注する1次請けのSIer(IBM、NTTデータ、NRI、アクセンチュア、日立製作所、NEC、CTCなど)であれば研修内容は豊富であり、
一方で,例えば3次受けSIerなどになってくると、普段の業務以外に研修というものは少なくなってしまう傾向があります。
(自分は1次請けSIerで働いていたのですが、○次請けSIerの方々が研修で不在になることをあまり見たことがありません。)

入社するSIerによって研修内容も研修を受けることができる頻度も違ってくる、ということをまずは認識してもらえればと思います。

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新卒時の研修内容はプログラミング基礎が主流

ここからは、1次請けSIerの内容でどういった研修を受けるのかを説明していきます。

企業によりますが、

・入社後すぐに、集合研修を受ける
・入社後に現場配属されてから、一定期間経過後、研修を受ける

のどちらかです。

ここではプログラミングの研修がメイン。最近ではSIerの基幹システムの開発で使われるプログラミング言語はJavaが主流なため、Javaを使用した研修になります。
変数とはなにか、みたいな基礎部分から簡単なプログラムを組んでみる、というところまでを学びます。
集合研修がほとんどなので、ここで同期と仲を深める人が多いですね。
(他にもマナー研修なども受けたりしますが、自分はほとんど聞いてませんでしたw)

ちなみに、自分は最初の研修ってあんまり業務に活きている感触がなかったですねw

やっぱり実際の開発で経験を積むに限ります。

入社後数年間は研修頻度高め

基礎的な研修が完了した後も、定期的に研修が用意されています。
俗に言う、必須研修なのですが、どちらかというとマインドセット的な内容の研修がほとんどになってきます。

・あなたの将来のキャリアは?
・そのロールモデルの人を探してみよう!
・今の自分に必要なことを書き出してみよう!
・それを隣の人と共有しあってみましょう!

…というような内容です。正直いって、こういった研修にやる気を持って挑んでいる人って全体の1割もいないのかな…という印象ですね。
当時の自分は全然やる気がなく、研修よりも現場で仕事をしている方が幾分マシでした笑

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転職者が入社した後の研修は少なめ

中途採用の場合にはある程度の即戦力を期待されて入社するため、新入社員と同じような研修が用意されていることはないと思います。
基本的にその会社の制度を学ぶ研修があるくらいで、すぐに現場配属になることがほとんどですね。

ただ、転職前にあまりプログラミングをやったことがなく不安に思っている人もいるかもしれません。
しかしそれは問題なく解消できる環境が大手の場合整っています。
下記に書いていきますが、自分で選択することができる研修が大手企業の場合たくさん用意されているからです。

随時に受講できる研修が多数用意されている

大手企業の場合、外部の企業に依頼している研修が多数用意されています。
自分の会社がその企業に研修費用を払って受講するので、もちろん社員の個人的負担は0(ゼロ)です!
(むしろ、ランチチケットがついていたりするので職場で普通に仕事しているよりお得感がありますw)

先程の転職者の例ですと、前職でプログラミングの経験がないのでその研修を受けたい場合、会社が用意している研修リストから選ぶことが可能です。
Javaだけでなく、PythonやJavascriptなど、今おさえておいたほうが良い言語の研修は基本的に用意されています。

大手企業では人材への投資の一環として、年間に一定時間研修を受けた方がよい、という風潮があるので、上司の承認が必要ではあるものの研修を受けやすい環境ではあるなと思います。
(配属後、忙しくなると研修に行きづらくなりますので、できるだけで早めに研修受けちゃった方が良いというのが個人的な意見。)

用意されている研修はプログラミングだけではない

もちろん、SIerの場合ですと営業キャリアもありますので、

・マーケティング

のような種類の研修もあれば、

・最新技術動向
・対人スキル向上
・ロジカルシンキング
・各種資格試験対応

など、研修の種類は様々です。

特に資格試験は研修を受けてしまった方が、効率的に資格取得が可能になったりします。
業務の息抜きに利用する人もいますね笑

研修期間も研修によっては様々で、

・オンライン上で受講できるもの
・1日完結型の研修
・1週間受講が必要な研修

などなど。

費用のことは気にせず興味のある研修を受ければ良い

日系企業に勤務している人だと比較的マジメな人が多いです。
マジメがゆえに研修を受講することを以下の2点で躊躇しがちです。

研修を躊躇しがちな理由

・業務が忙しくなり気味で、研修に行きにくいから
・研修費用が高額で、なんだか申し訳ないから

もうね、そんなの全然問題ないよ!という感じなのですが、補足していきます。

業務が忙しくなり気味で、研修に行きにくいから

トラブルの最中などは確かに研修に行きにくい場面はあります。
ただし、基本的には1週間程度であれば不在にすることって大して問題ないんですよ。
誰かが何とかできる範囲の仕事なので、研修に行くときくらいチームメンバに頼ってもいいんじゃないでしょうか。
むしろ、外に出てみると以外にこれまでもやもやしていたことが晴れたりすることもありますし。
もし気になって仕方がないのであれば、研修期間中に1日に1時間、状況確認して指示を出したりするだけでも十分回ると思います。

研修費用が高額で、なんだか申し訳ないから

これね。。
実際に研修を申し込むときに、研修にどれくらいの費用がかかるかは分かってしまうことが多いです。
普通に数十万円することも珍しくないので、この金額に後ずさりしてしまう人も、そりゃいますよね笑

でも全く気にする必要なしです。

POINT

・そもそも研修費用の予算はちゃんと組まれている
・数十万円くらいの金額、企業にとって大したことない
・日系企業は、一人あたり稼いでいる金額よりもだいぶ少なめに給料が設定されている。
その分、福利厚生や企業年金に回っている。
・なので全ての社員は研修に行く権利がある。

ということです。むしろ行かないと損なんだ!くらいまで思ってきませんか?
自分で稼いでいる金額の一部が研修費用としてストックされているわけですから。

なので研修を受けるのにためらっている人は、全然そんな必要はなくて、気になる研修があれば上司に言って行かせてもらえばOK。
(いちいち理由を細かく聞いてくる上司だと面倒でしょうねw 年に数回なんだし、理由なんかなしに好きな研修行かせてあげればいいじゃん…と自分は思うのですが。)

研修の充実度合いからしても、SIerは大手を目指すべき

・給料
・将来性
・福利厚生

これらすべての観点から見ても、SIerを選択するのであれば大手一択だと自分は思います。
もちろん、全ての人が行けるわけではないことは重々承知ですが、近年はどのSIerも中途採用の数が増加しており、色んな人にとってチャンスがあると思います。
実際、○次請けSIerに勤めていた人がプライムベンダであるSIerに転職した例はいくつも見てきました。
なので選択肢の一つとして、上位SIerを目指してみることを提案してこの記事の締めとしたいと思います。
研修も選びたい放題ですし!

今回はこんなところで。それでは。

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