2019年に早期退職という名のもとで45歳以上の
・会社にすがりつくことだけを考えている
・仕事ができない
・将来を諦めてしぼんでいる
というKSS(カスサラリーマン)の代表格が突き落とされる出来事がおきました。
印象に残っている早期退職を募集した企業は、
・キリン 45歳以上を人数制限なし
・LIXIL 50歳以上勤続10年以上を人数制限なし
・富士通 45歳以上を2850人
・NEC 45歳以上で勤続5年以上で2170人
このあたりですね。
内情を聞く限り、45歳以上でも
・辞めますと伝えたら、速攻で手続きが進められた人
・辞めますと伝えたら、君は辞めないでほしいと引き止められた人
と2手に分かれたみたいですね。
前者のほうが圧倒的に多いみたいですが笑
2019年度は日本の雇用に変化をもたらし始めた年になりました。
これが終身雇用の崩壊?
早期退職の勧告ですから、ぶっちゃけしがみつこうと思えばしがみ続けられます。
特に大手企業では組合というものが存在しているケースが多く、
トヨタやNTTなんかは組合がむちゃむちゃ強い。組合は終身雇用にもとで社員を守るために交渉する団体ですから、企業から一方的にリストラができるような環境になるまでに相当な時間がかかると思います。
(トヨタ自体は、社長が終身雇用の維持は難しいと意思表明していますが、それでもトヨタグループでの終身雇用の崩壊は先(少なくとも5年は)かなと。)
そう考えると、まだまだ終身雇用は崩壊していないなーと思いますね。
確かに変化の兆しは表れていますが、崩壊というのはまだ遠いです。
とはいえ、キリンなどの大手企業が、特に業績が悪いわけではないのに早期退職の募集をするというのはこれまでになかった事象です。
組合のちからがそれほど強くない企業は、今後も45歳以上の早期退職が加速していくでしょう。
大企業×副業はまだまだ有望な選択肢
ちなみにこのサイトでは、大企業に就職しつつ副業をこなしていくことを推していますが、まだまだ有望な選択肢の一つだと考えています。
・大企業ではビジネスの要素を効率的に学ぶことができる。
・自分のやりたいことが見つかれば挑戦できるフィールドがでかい
・副業をやっていると、どうしたら稼げるか(ビジネスになるか)を考えるようになるから、大企業と副業は相乗効果がおきやすい
・そういう人間は、リストラ対象になる可能性が極めて低い(会社にとってはいてほしい人材)
・副業で稼げると、会社でチャレンジするハードルが下がる(余裕が生まれますからね)
という感じで、マイナス要素はほとんどないんですよね。
終身雇用崩壊 = 大企業はもうダメだ!
みたいな短絡的な結論を言う人もいますが、そんなことはなくて。
大企業を安定だと思って、何も考えずに生きていくのはダメだ!
とかなら頷けるのですけどね。
終身雇用の崩壊はまだまだ本格的にはこないだろうというのが個人的な見解ですが、いずれはやってくるでしょう。
そのときに何が自分を助けるかというと、
・それまでに稼いできた財産
・身につけてきたスキル
これらがあなたの資産です。
年齢にもよりますが、最悪財産は少なくてもスキルがあればなんとでもなります。
会社の業績が悪くなりリストラが始まろうが関係ないですよね。
スキルがある人材はどこの会社でもほしいものです。
スキルってどう身につければよいの?
スキルスキルっていうけど、いまいちよくわからないなーという方、多いかもしれません。
スキルといっても様々なものがあります。業種によって求められることも違いますし。
しかし、必要なスキルは簡単に見つけることができます。
それは、転職をする場合に今、何が求められているかを知るということです。
自分のこれまでの経験を活かして年収をあげようと思ったら、どんな求人があってどんなことが要件として求められているのか。
ここから身につけるべきスキルを逆算して求めることができます。
例えば、私はIT業界の人間なのでITの内容で例を出してみると、
システム開発と一口にいってもその手法はいくつかあり、その中から2つ挙げてみると、
・ウォーターフォール開発
・アジャイル開発
というのが近年の代表的な方法論です。
IT求人に目を通してみると、「ウォーターフォール開発の経験があること」というのは今やほとんど目にしなくなりましたが、「アジャイル開発の経験があること」というのは頻繁に目にします。
すると、スキルを身につけるための指針としては、
・アジャイル開発の手法を身につける
ということを導き出せます。
たとえアジャイル開発がよくわからないという場合でも調べれば情報は出てきますし、それで面白そうだと思ったら即行動に移しましょう。
行動の移し方はシンプルで、
・社内で経験できるプロジェクト組織がないかを調べる
↓
・上司にやりたいことと行きたいプロジェクトを相談してみる
です。
よく上司に「今のプロジェクトが嫌なんです。だからどこか異動させてください」
という人がいますが、これは基本的にNG。
本来、人材アサインは「その人が何をやりたいのか」に基づいて決定するべきであり、マイナスな要因から異動させるとつまならい環境に異動になって、結果として何のスキルも身につかない、というルートをたどることになります。
これでは45歳になった時に早期退職を強く勧告されること間違いなしです笑
市場で求められているスキルを習得できれば、それだけでアピールポイント完成。
自分は常に何がやりたいか、経験したいかを常に会社には伝えていますね。
たまに会社都合で、自分の希望ではない仕事をすることもありますが、だいたい希望を叶えてくれる、という感じです。
ということで、気がついたら会社に20年いるけど、何ができるの?と聞かれても答えられないような
・会社にすがりつくことだけを考えている
・仕事ができない
・将来を諦めてしぼんでいる
KSS(カスサラリーマン)にならないためにも、やりたいことが見つからない人は市場で求められていることから逆算してスキルを習得していきましょう。
こういう思考・行動を繰り返していれば、45歳以上でリストラ対象になることはないはずです。
むしろ、退職したとしてもスキルがあれば転職できる可能性が残ります。転職できれば、早期退職時に退職金が大手企業の場合上乗せされることがほとんどですのでむしろ儲け。
45歳以上の早期退職は今後も増え続けるのはほぼ確実です。早期退職に対する強制力はないでしょうが、退職してほしい人には相応の圧力がかかることになるでしょう。
未来の自分がそんなことになったら悲しくないですか?
この記事に書いている、
・大企業×副業の組み合わせ
・自分のやりたいことを見つけてそれができる環境へ転職
・求められるスキルは市場から逆算して見つけ出し、それを早めに経験する
こういった思考と行動の積み重ねが資産になります。
資産が多くなると、もはや終身雇用の崩壊などはどうでも良くなりますから。
最後に、この記事のあとに読むと参考になりそうな記事を紹介しておきます。
それでは。
■転職体験に基づく具体的なノウハウはこちら
■英語はできるにこしたことはないです。TOEICがあればそれだけで転職時に年収UP
■副業の考え方はこちら。アルバイトではなく自分の資産(スキル)になることを。
とても参考になる記事でした。
ぜひ、就寝雇用となっているところを、終身雇用に修正いただけるとより良いかと思われます。
ご指摘ありがとうございます。
お恥ずかしい、、修正させていただきました。