タイトルの通りですが、今回はTOEICについて大企業での使われ方を実体験をもとに書いていきたいと思います。
まず、就職活動のときに、TOEICで足切りを行っている企業があるのか、というと、TOEICだけで判断しているところは少ないです。
つまり、TOEICの足切りというのはほぼ存在しないと思ってもらっておいて良いです。
一方、以下のようにツイートしていますが、TOEICは本当に高得点を持っておいたほうが良いのは事実。
中企業でも大企業でも、TOEICのハイスコアを持っていることで優遇されることが多々あります。
いまだにTOEICの必要性の議論がされてるんですね。高得点を持っているだけで特に大企業ではかなりのプラスになる。海外研修や駐在はTOEICが高得点であることが前提の選抜だったり、給料upの企業も。うだうだ言わず高得点取って恩恵受けましょ。議論してる時間がもったいないですよ
— ティモン@大企業×副業が最強 (@timon_kp) August 13, 2019
入社する前よりも、入社したあとの方がTOEIC高得点の効果が発揮されます。
入社するときでも、TOEICの点数を持っていないよりも持っている方が良いのは当然のことなので、結論学生のうちに高得点を取得しておくのが良い、ということになります。
それでは詳細に述べていきます。
TOEICだけで判定されるケースは少ない
企業がほしい人材として、「TOEICでハイスコアをもっている人」というように設定しているケースはほぼないですよね。
なのでTOEICのハイスコアだけで判定されるケースは少ないです。
実際に、TOEICの点数が低かったりTOEICを受けたことがない人でも大企業に入社しているケースは散見されます。
企業で見ているのは以下の2点で、TOEICの点数なんかよりも以下の能力の方が圧倒的に重要です。
①論理的に物事を説明できるか(コミュ力)
②この会社でやっていけるか(環境適応能力)
この2点を、エントリーシートの内容から見ていて、おおよそが
・学生時代に頑張ってきたこと
・会社に入って何がやりたいか
の2点を聞いて判定しているはずです。
どちらかというと、①と②をどうやって説明すれば相手に納得してもらえるかどうかを考える方が大切だと思いますね。
もちろん、即戦力となるようなスキルがあるかどうかなども見ていますが、そんな学生は稀なので普通の人は気にする必要なしです。
低学歴の人はTOEICのハイスコアはかなり有効
上記の説明の通り、企業ではTOEICだけで判定しているわけではありませんが、さすがに大企業といえどもすべての応募者のエントリーシートを読んだり(ちゃんとすべてのエントリーシートを読んでいる企業もありますが)、全ての人と面接したりするのは物量的に不可能です。
そこで登場するのが「足切り」というワードで、今回この記事を読んでいる人は特にTOEICの足切りについて気になっているはず。
TOEICよりも強い足切りの要素は、”学歴”です。
わかりやすく言うと、東大の人がTOEICを持っていなかったとしてもエントリーシートで落とされることはそうそうないですが、低学歴だと何かしらエントリーシート上でアピールできる資格がないと厳しいのが現実です。
そこで、低学歴の人はTOEICのハイスコアがかなり有効になってくるのです。
多分、高学歴の人はTOEICで800点持っているよりも、低学歴の人が800点を持っていることの方が価値が高いです。
その理由はギャップを作り出せるからですね。
高学歴の人がTOEICを持っていても「まあそりゃそうか」となりますが、低学歴の人の場合は「ん?この大学ってそんなに優秀じゃないけど、この人はどういう人なんだろう?」となります。
また、近年の企業は「個性」を非常に重視していて、色々なタイプの人材に来てもらいたいという指針が強くなってきています。
これが意味するところは、これまでは高学歴ばかりを集めてきたけど、高学歴ではない大学からも優秀な人材を見つけて採用したい、ということなんですね。
ですので、低学歴の人にも大企業に入れるチャンスというのは昔よりも多くなってきていて、そのためのアピールツールとしてTOEICは非常に強力なんです。
逆に言うと、低学歴の大学ではTOEICのハイスコアを取得できる地頭、もしくは努力ができる人の割合はかなり少ないです。
のし上がれる大チャンス。低学歴の学生ほどTOEICのハイスコアの期待値はでかくなります。
TOEICの勉強は公式問題集と特急シリーズ、スタディサプリを使った勉強が、現状一番安定しているかな、と。
大企業ではTOEICのスコアで選抜されることが結構ある
入社後も、TOEICのハイスコアはかなり影響力を持ちます。
これだけグローバル化と叫ばれているので、企業も日本のマーケットだけでなく海外にも進出しようと日々戦略を練っています。
そのため、社員にもグローバルでの活躍を求められるケースは当然ありますし、海外研修なんかもあります。
ただし、枠があるので全員がアサインされたり研修に参加できるわけではありません。
当然、仕事ができる人(=上司からの評価が高い人)というのと、英語ができる人(=TOEICのスコアが高い人)が条件になってきます。
海外案件へのアサインは、成功すれば大きな実績かつ評価を得ることができるチャンスですし、海外赴任までになると年収は同期と比較して跳ね上がります。(海外赴任になると諸々の手当がつくので)
日系の企業にとって、海外のマーケットで案件を成功させることはその会社が掲げている目標をコミットすることに直結することが多く、だからこそチャンス。出世の道も近くなることは言うまでもありませんし、その人個人にとってマイナスになることはないです。
サラリーマンで出世したいと思っている人で、英語を勉強していない人は個人的にちょっと理解できないですね・・・。
(もちろん、英語がすべてではないですが、これからの時代で自分のポジションを優位にしていくためには絶対的に必要なものだと思います。)
大企業での英語の習得の必要性は以下の記事で詳しく説明しています。
ということで、TOEICは足切りに使われることはないと思ってもらって良いですが、
・低学歴の人が取得するTOEICのハイスコアは強い
・企業に入社したあとにもTOEICのハイスコアは効果がある
ので、TOEICは早い段階で800点以上は取得しておきましょ。
ちなみに自分は885点ですが、この点数で十分です。
ぶっちゃけ800点以上はあんまり変わらないかなと。
外資系企業とかになると900点以上求められるかもですが、基本的には800点あれば大丈夫です。
あと、TOEICの有効期限って公式には2年間とされていますが、企業ではそんなに有効期限を気にしていないと思います。
なので1回ハイスコアを取得すればOKですね。私は学生時代に取得したTOEICスコアを会社で使い続けています。
でも転職の時には2年以内のスコアを要求される
これが増えてきている感じがあります。
社内のもろもろの選定基準の中でTOEICを活用している企業は、TOEICの2年以内のスコアを要求されることがあります。
この場合は残念ながら一度、高得点を取ればOK、というわけにはいきません。。
とはいえ、一度高得点を取得している人であれば、勉強方法はある程度マスターしていると思うので、そこまで苦労はしないでしょう。
転職しないのであれば、2年以内、という期限付きでTOEICのスコアの提示を求められるのはほぼないというのが、自分の肌感ですね。
以上です☺
この記事へのコメントはありません。