「大企業ってつまらないなー・・。
もっとこう、かっこよくて大きくて・・そう、海外で大きな案件を回すとか!
資金力がある大企業だからこそできると思ってたのに、任される仕事はルーチンワークやらエクセル作業とか単純な資料作成ばかり・・。」
このページにたどり着いた方々は、大企業に入社して数年目以内の若手社員の方々が多いのではないかなと思います。
もしくは、
「大企業にはいったら給料は安定しているし、残業もそんなにせずに基本定時で帰宅できる!
しかもたくさん人がいるからあんまり働かなくても良さそうだな・・。
つまらないイメージがあるけど、まあ激務よりは全然いいか。」
と考えているような大学生の就職活動をしている方々。
そのような方々に大手IT企業に勤めている私が、どうすれば仕事がつまらないものでなくなるか、そしてまったりイメージって本当なのか、ということを語っていこうと思います。
確かにつまらない仕事はある
まあこれは紛れもない事実ではありますね。
私が1年目の頃、どんな仕事がつまらなかったと言うと・・
・単純な作業の繰り返しの資料作成(あれ、ここIT企業なのに・・というような内容も。)
・打ち合わせに議事録要員として出席。よくわからない内容を議事録にし、大量の赤字で修正され萎える。
・一緒に働く人たちの入館管理
・よくわからない資料のレビュー(大企業は協力会社さんの資料をレビューすることが多い。が、内容はほとんどわからない。眠い。)
と、こんな感じかな。
大企業の1年目の社員は、これらの業務で日々のほとんどの時間を使うことになります。
それぞれで作成している資料がたぶん必要なのだろうなというあいまいな目的のもとでの作業。
そんなんでは、つまらないと思うのも仕方がないこと。
そして、新入社員に限らず、30歳過ぎてもつまらないなーと言って仕事をしている人が後をたちません。
ですが、いつかはそこから脱却しないと、大企業の中でかなり残念な社員となってしまいます。
大企業の残念な社員とは まったりイメージの根源
新入社員の時点ではあまり気づくことができないかなと思いますが、1年も働けばなんとなく「残念な社員」に出会うことがあります。
具体的に、大企業での残念な社員とはどんな人かと言うと・・
・打ち合わせでも特に発言せず、ただいるだけ
・言われたことだけをやっている人
・事務的なルーチンワーク
別に能力に比例した給料体系であれば文句は出ないのですが、年功序列が染み付いている大企業ではこういったレベルでしか仕事をしていない人でも1000万近くの年収をもらうことは珍しい話ではないのです。
これがまったりイメージの根源でもあるでしょう。
裏を返せば、上記のような仕事を日々こなしているだけで年収1000万もらえるのであれば十分だ、という意見も納得できます。
仕事をバリバリやって責任背負って、上司や顧客に怒られて・・という人と年収がそんなに大きく変わらないですし。。
そして出世にも対して興味がない人であればなおさらそうですね。
大企業での残念な社員のデメリット
確かに年収面でいえば、
「なんだ、いわゆる残念な社員でもまったりいけるのであればそれで十分ではないか」
かもしれません。
しかし、以下のデメリットがあります。
・尊敬されることがなくなる
・成長する機会を多く失う
・かっこ悪い
・年下にバカにされる
大企業は特にプライドが高い人が集まる傾向が強いので、なかなかこのような環境を受け入れるのは辛いものがあると思います。
それでも・・というのであれば生活には困りませんしアリな選択肢ですね。
(私は絶対に無理ですねw)
話を戻しますと、新入社員の時につまらないなーと思って仕事をしている人が、なぜそのままだとこういった「残念な社員」になってしまうかというと、
主体性、ビジョンを持たない人が「残念な社員」だからです。
つまらない仕事からの脱却は、主体性とビジョンを持つこと
つまらない仕事だなー、と思っている人は、漠然と与えられた仕事をこなしている、というケースが私がこれまで見てきた中で非常に多いです。
最初は仕方が無いかもしれませんが、1年経過する頃にこれではまずいです。
まず、主体性について。
主体性を持つとは
具体的にどういう思考・行動をするのが良いかというと、
・作業の意味を考える(この作業はなぜ必要なのか)
・アウトプットの形は極力、他人の意見を聞かずに自力で出してみる
・どうしても行き詰まる場合は、尊敬できる人を見つけておきアドバイスをもらう
・そのアウトプットに記載している内容は、余すところなく自力で説明しきれるようにする
これを繰り返すことができれば圧倒的な成長を手に入れることができます。
良くPDCAサイクルを回せ!なんて言われますが、それを具体的にしたのが上記です。
2番目の「アウトプットの形は極力、他人の意見を聞かずに自力で出してみる」は語弊を生みそうなので補足しますと、
自分の中でアウトプットのイメージが湧いていない状態で多くの人に指摘をもらったりすると、何が正解かわからなくなりますし、
なにより「誰かが答えだしてくれるからとりあえずみんなに聞いてみよう」という超絶他力本願な状態に陥ります。
これは最悪です。
確かにみんなに聞きまわっているので、一見主体的だ、という捉え方もできるかもしれませんが全然違います。
自分の考えがベースにないと主体性とは言えませんね。
3番目の「どうしても行き詰まる場合は、尊敬できる人を見つけておきアドバイスをもらう」についても補足すると、例えば
新入社員とのやり取りでよく見る光景が、作業内容だけ伝えられるがその作業の意味は教えてあげていない、というもの。
これは最悪な先輩です。
一番大切な「なぜその作業をするのか」ということを教えてあげていない。
そんな先輩にアドバイスを貰いに行ってもあまり良いことはありません。
作業に行き詰まった場合、たまたま一緒のチームになったから、お世話係になったから、という理由でその人だけに頼るのではなく、尊敬できる人を見つけましょう。
次に、ビジョンを持つこと。
ビジョンを持つとは
これは多くの人にとって難しいことだと思います。
今やっている仕事を将来、どのような形にもっていきたいか。
もしくは、自分にはやりたいことがあって、それは具体的にどんな内容なのか。
これが描ければ、そこにたどり着くまでに何をしなければならないのか、を考え、仕事を与えられずとも自分で生み出すことができるようになります。
・・と簡単に文章では書いてみたものの、これができる人は本当に少ないです。
なぜならば、以下のような人がほとんどだからです。
・そもそも自分がやりたいことがわからない、無い
・今やっている仕事は、たまたま配属されただけで特別強い想いが無い
ビジョンを持つためには、知見や経験が必要です。
そのため、まずは与えられた仕事の中で上記で記述した主体性を持つ、ということが大切です。
主体的な営みをしているうちに、徐々に自分がやってみたい仕事、今やっている仕事の延長で顧客に提案してみたい内容・・。
そういったものが出てくると、あなたはもう残念な社員の路線ではなく、かっこいい社員路線であること間違いなしです。
最後に、就職活動中の学生は、大企業に入社した年齢が近い先輩とかからこういった話を聞くと、つまらなさそうだからやめておこうと思う人もいれば、逆にそれだけやってればまあまあな給料をもらって生活していけるんだ、と解釈し、結果的に「まったり」のイメージが連想されるのも無理はないことです。
一方で、大企業では大きな案件に関われる、ことがなんとなくかっこよく見えて志望している人がいますが、そのような大規模案件を成功に導いているのは大企業の優秀な方たちです。
せっかくの人生なので、大企業に入るときからまったりイメージにあこがれて入社するのではなく、なにか成し遂げてやるぞ、ぐらいの意気込みで入社すると楽しい社会人生活が送れると思います。
このブログの主題でもありますが、上記プラス、副業によって収入面で余裕が生まれれば最強です。
今回はこんなところで。
この記事へのコメントはありません。