自分は大手IT企業で働いて中堅くらいの立場になりますが、その中で辞める人を多く見てきました。
一緒に仕事をしたことがある人だと飲みにいったりするのですが、
・なぜ辞めることにしたのか
・次はどうするのか
を聞いてきました。
この記事を見ている人は
「仕事辞めるときってみんなどういう時なんだろう?」
「自分も仕事辞めたいなー」
というように考えている人だと想定していますが、今回はIT総合職の中の人がその内情を展開していきます。
IT総合職が仕事を辞めるパターン
ずばり、IT総合職が仕事を辞めるパターンは3パターンあります。
・自分がやりたいことができなくて辞める
・給料カーブがゆるくて辞める
・評価軸がよくわからなくて辞める
です。
自分がやりたいことができなくて辞める
会社の優秀層が辞めてしまうのは、ほぼほぼこのパターンで辞めてしまう人たちです。
自分のやりたいことなんて、ないよ・・と世の中の9割くらいの社会人が思っているであろう中で、やっぱりいるんですよね、自分のやりたいことをちゃんと持っている人が。
自分のやりたいことを持っている人は、モチベーションが高いですし、自分で考える癖があるから有意義な意見もバンバン出てくるなと思います。
そしてその領域での有識者になりやすく、会社でのポジション取りもできて引く手あまたな状態に。
それでも会社は、そういったやりたいことを持っている人に適切な環境をアサインできなかったりします。
そうなると、自分がやりたいことができる環境へと移っていくわけですが、まあ簡単に転職先決まってますね。
また、年収も高めです。30歳で年収1000万円なんて普通な世界。
給料は自分のやりたいことを突き進めるとおのずとついてくるのだなーと、毎回こういう人たちと話しをしていて感じます。
転職先は本当に様々で、事業会社に転職する人、Tech系企業でプロダクトエンジニアとして転職する人、ベンチャー企業に立ち上げから参画する人・・。まあ、やりたいことなんて人それぞれですから、色々あって当然なのですけどね。
話は少々それますが、総合職で入社した人って、入社するときにはキラキラした目をしているのですが、何年か経つとほとんどが死んだ魚のような目になっています。
自分がやりたいことがわからなくなっているんでしょうね。
それでは不幸です。解消するためには、やりたいことを大筋でも良いので自分で言語化するのが大切なのですが、それをやるのには時間が必要です。
また、もやもやしているものを言語化するということは結構難しい作業でして、一人でやるのには自分が思っているよりもハードルが高かったりします。誰かに話を聞いてもらいつつ、徐々に言語化していくやり方がベストです。
自分はこの言語化する能力というのを意識的に強化するようにしてきたので、誰かと話しながらやりたいなという方はこのサイトの右上にある問い合わせから相談入れてみてくださいな。多少は力になれるかもしれません。
給料カーブがゆるくて辞める
日系の大企業だと、総合商社やデベロッパー、キーエンスなどを除いては、管理職になるまで給料が大きく上がることはありません。
だいたい、30歳台の後半で1000万円を超えるかなという感じですね。
大台に乗るまで入社してから10年以上かかるわけですから、そこに耐えられない、モチベーションが上がらない人というのも一定数いますね。
大手IT企業から転職して年収が上がる業界って限られているので、転職先も結構な確率で同じような業界です。
ずばり、コンサルティングファームですね。
○クセンチュアとか○ストンコンサルティングなど、有名コンサルティングファームに転職していく人をたくさん見てきました。
評価軸がよくわからなくて辞める
自分の評価が、自分が思っていたよりも良くない時などに仕事をやめようかなと考えるタイプです。
ぶっちゃけ、このパターンで仕事を辞めて行く人の中で、優秀だなと思う人に出会ったことがないです。
そして、こういう人は承認欲求がかなり強いですから、自分を評価してくれるところへ行きたがります。
転職活動でいう評価とは、ずばり年収が上がるか上がらないかです。
なので、給料が低いと思っている人と、評価してほしい人は同じアクションを取っている傾向にあるなというのが、経験則です。
大体割合的には、やりたいことがあって辞めていく人と、給料や評価が理由で辞めていく人とで、半々かなという感じです。
意外と人間関係とか労働時間で辞めていく人は見たことがない
人間関係が嫌で辞めます、という人はこれまで出会ったことがないんですよね。
たまたま私の周囲にいる人が、ひどい人がいないというのもありますが、IT総合職であれば自分の会社で他にたくさんの部署があるので、社内に逃げ道が用意されている、という点が一番大きな理由かなと思います。
なので、反対に中小企業にお勤めの方はそういった社内の逃げ道がない場合もあるでしょうから、人間関係が原因で転職というケースも結構出てくるのかなと。あとは地方公務員も組織自体は小さくて人間関係で嫌になるケースが結構あると聴きますね。
世間一般的には、人間関係が原因で会社を辞めてしまう人ということも多いですが、大企業は比較的少ないかな。
あとは労働時間を理由に辞めていく人も見ませんね。
そもそも労働時間が長くて・・と常に言っている人って仕事ができないイメージが強いです。
総合職はほぼ全員が何らかのリーダポジションでの活躍が求められますので、
自分の役割として、あとどれくらいのタスクが残っていて、それらはどれだけの期間でやらないといけなくて、何人必要で・・
みたいな全体俯瞰ができていないということですよね。
手掛けてから最初のうちは、それを可視化するのに苦労するのはわかりますが、永続的に困っているようではダメです。
つまり、総合職で労働時間が長くて会社辞めたいよーと言って頑張れない人は、早く辞めて給料の低いポジションに応募したほうが良いですね笑
ちょっと話が脱線してしまいましたが、総合職の人が仕事を辞めるきっかけは
・自分がやりたいことができるかどうか
・金
・評価
が多いですよと。
自分がいつ辞めることになるかは分からない
この先の時代、終身雇用を信じて一つの会社で勤め上げるのよりも、転職を経て自分の価値を高めていくほうが、生涯に稼ぐことができるお金というのは多くなるでしょう。
転職を常に自分の中で、選択肢として持っておくことは重要なことになります。
いざ転職活動を始めようと思った時に、そこから初めて転職するための方法を調べて手を動かして・・とやる人と、定期的に自分のスキルを可視化・言語化して、おおまかにどういうキャリアを積み上げていきたいかを考えている人とでは、差が広がり続けるというのは言うまでもないでしょう。
若い世代こそ、この着眼点と考え方が重要です。
今は様々なサービスがありますから、何かしらの転職サービスを使ってみて、どんな求人があるのかを知る、ということからスタートするでも十分です。
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転職のノウハウは以下の記事にしていますので、興味がある方はぜひ。
■IT業界で転職を成功させるために使用したいサービスとエージェント
■転職のノウハウまとめ
それでは今回はこのへんで。
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